忘備録その壱

カメラを始めた20代

田代島

9月28日、私は東京を離れ宮城県石巻へと向かった。

 

目的は猫島。猫島は全国にいくつか存在しており、神奈川県の江ノ島愛媛県の青島などがある。そのなかでもなぜ遠く離れた石巻の田代島を選んだのかと言えば東北が好きという事と、震災という悲劇からどれだけ復興が進んでいるのか自分の目で確かめたかったという事だった。

交通手段はいくつかあったが私は自分の車で自走して行くことにした。

およそ片道4~5時間の程。運転は好きなのだか田代島へと向かうフェリーの第1便は9:00発だったのでそれに乗るために深夜に出発した。

流石に深夜ということだけあって道も空いており、渋滞など一切なく途中何度かサービスエリアで休憩をしながら宮城県へと車を走らせた。

 

そして宮城県に入ったのが朝6時頃だった。

高速を下り、石巻へと向かう。

事前に情報収集している時に、田代島には店と言えるような所は殆ど無く自販機が数台ある程度で食事はフェリーに乗る前にコンビニ等で購入して来るのが良いという事を知っていたので朝食と昼食を途中のコンビニで購入した。

田代島に民宿が数件あり、そこで昼食をとれるという話も聞いたが事前に予約を入れなくればならないらしく泊まりで観光される方もそれなりに居るだろうと思って予約などはしなかった。

 

網地島ラインで田代島への往復券を購入。大人が片道1230円往復2460円となる。

その日は朝から快晴で風も強くなくまさに旅行日和といったところであったが、船に乗ってみると波による揺れが大きく久しぶりに船酔いを経験した。

船に乗り50分程、田代島に到着した。

私と一緒にそこで降りたのは十数名程。中には買い物を済ませ島に戻ってきたと思われる荷物を多く抱えた島の住人と思われる方も何人か居たようだった。

 

到着後少し歩き島の中へ入っていくと早速猫達が出迎えてくれた。

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かなり人懐っこく自ら近寄ってくる猫も多かった。

というのも観光客から餌を貰えると分かっている猫が多いからかもしれない。

因みに猫への餌やりはご遠慮下さいと看板が立っている。柔らかい言い方をしているがつまりは禁止ということになる。

この島の猫達は漁師の方や島の方が猫に餌をあげているようで、特に餌を食べれず痩せこけているというわけではない。

そのため観光客からの餌やりでメタボ猫になったりと体調を崩してしまう猫が出てくるので餌やりはご遠慮下さいという事になっている。

 

餌を持たずとも触らせてくれる猫が大半なので餌が無いと猫と遊べないというわけではない。

 

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この島は車も殆ど走っておらず、写真のように道路のど真ん中に堂々と寝ている猫も見かけた。

 

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すこし歩くと島の方が住んでいる住宅地へと入る。そこにも猫達は居て、家の前で遊んでいたり、日陰で寝ていたりとまさに猫島らしい風景を見ることが出来る。

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年々数は減っているという事を聞いたが島について2時間程で約30匹程は見れた。

観光客の多くもカメラを持っている方が殆どだった。

 

今回は先日購入したKマウントレンズSMCM50mmF2を主に使って撮影指定していた。

5D3でも撮影はしたが望遠を使う機会は殆ど無く、単焦点があれば事が足りるような感じだった為あまり使用頻度は少なかった。

こうして島を観光し、14:12発のフェリーに乗り石巻へと戻った。

 

石巻のフェリー乗り場は殺風景で聞くところによると元は住宅街があったらしい。

今では面影も無くただ雑草が生えているだけで交通量も殆ど無い。

周辺の信号機も点滅しているだけであった。

石巻の街中は大きな建物を多く賑やかではあるが、やはり海辺は震災の被害が大きいらしくまだまだ復興したとは言い難い状況だった。